17 犬と猫の治療薬ガイド 本 最新最全の
犬と猫の治療薬ガイド 2017 ポケット版のみ現在、出版社元で在庫なしの購入できないレア商品になります。目立った汚れ等ありません、また使用した記憶もなく確認する限り書き込み等も見受けられませんでしたがある場合もあります。気になる点などあればご購入前にお気軽にコメント下さい。#大草潔 #折戸謙介 #本 #自然/医療・薬学・健康商品の情報本・音楽・ゲーム>本>その他商品の状態:未使用に近い
17 犬と猫の治療薬ガイド 本 最新最全の
内容のほかに出版社のチェックが甘い
- by
say3,
2023/06/10
3.0/
5stars
目次で「作家紹介 海外」となるべきところが「作家紹介 国内」となっている。これは執筆者よりも出版社のチェックが甘い証拠ではないだろうか。重版がかかるようなら、このあたりは直してもらいたい。作家の紹介よりもよりもコラム/ガイドの部分に得るものが多かった感じである。そして池澤嬢の巻頭言「ガイドブックを信じないこと」が一番しびれる台詞だと思う。
作家・作品のセレクトはおもしろいが,記載があまりにも不統一。
- by
izumone,
2023/06/09
3.0/
5stars
取りあげた作家・作品が「偏っている」のは,「今,読むべきSFは何か」についての一つの見識として面白く,参考になった。しかし,記載があまりにも不統一。作家については生年(物故者は没年も),海外作家の場合は活動した国を載せるべき。作品については発表年が必須だと思う。これらが,作家・作品によって記載されていたりされていなかったりする。ガイドブックを謳うなら致命的な欠陥だと思う。訳者や出版レーベルは載っているが誤りが散見される。各SF賞については取りあげるのだったら,「○○などがある」とするのではなく,範囲を決めて一覧にしてほしかった。その他,各作家の作風や特徴に関しては,各ライターの文章力のばらつきが目につくが,それはさておくとしても,資料としては使えない。編者がSF界の中枢にいる方なだけに残念。
あらすじとしてはちょうどイイ!
- by
abur-age,
2023/06/09
5.0/
5stars
古典文学だけでなく、現代文学まで載っているのが良かったです。あらすじだけあって、結末まで書いてないものもあったけど、これを読んで興味を持つ作品が多くあったので、今度読んでみようと思いました。
教養は身に付かないかと
- by
pocopepe,
2023/06/09
3.0/
5stars
例えば本の背表紙に書いてあるあらすじ紹介みたいなもの、例えば既に読んだ本がどんな話だったか思い出すヒント、1ページ凝縮とはそんな感じでした。そこそこ役には立ちます。もっと薄っぺらい本だったら、販促の為に本屋さんのレジ横に無料で置いてありそうな感じです。
近代小説史の教科書!
- by
mountainside,
2023/06/08
5.0/
5stars
①「日本近代文学」ではなく、「日本近代小説」と題していることに注意したい。文学史ではなく、小説史なのである。②作品の内面に注目する。漱石では、「人間の無意識の中にある暗部」を掘り下げていく傾向を有し、「主人公の意識と、それを根底から突き動かしていく“何か”への予感」を描き分ける姿勢が一貫していると評価したら上で、漱石の作品から例示する。『こころ』では友人Kを自殺へ追い込んだ先生の罪意識の高まりによる自死を述べる。近代個人主義(自我とエゴ)の行き詰まりが指摘される。③しかし、先生はKの死を恋人を奪ったこと(エゴ)がKを死に追い込んだと理解しているが、「恋愛にうつつを抜かす奴は馬鹿だ」と日頃述べていたKの仏道のみに生きる信念を逆手に取ってKに突きつけ、自分の横恋慕を正当化する。この先生のエゴがKを自殺に追い込んだのであろうか?これは先生の誤解ではないか?④Kは恋愛にうつつを抜かして仏道に専念出来ない自分の「心(決意)の弱さ」に絶望して自死を選んだということも考えられるのではないだろうか。Kの絶望は恋人を親友(先生)に奪われたことによるものではない。在家信者として仏道に生きることが出来ない決意の弱さの自己嫌悪によるものである。⑤だとすれば、先生が恥ずべきなのはKの恋人を奪った〈エゴ〉ではなく、Kの内面(信念)を理解出来なかった自我の底の浅薄さ、Kの葛藤を悪用した自己中心的(自己本位)の生き方である。先生もまた、Kの葛藤(仏道vs恋愛)に寄り添うことが出来ず、恋人を奪うこと(エゴ)しか考えが及ばなかった。〈個人主義(自己本位)〉の生き方の帰結がここにある。ここに漱石自身が悩み、この作品を書かせたと言えよう。⑥世間に合わせる生き方に反発するが、自己本位の生き方を貫くことも出来ない〈自我〉の弱さ(矛盾)が漱石作品の主題である。⑦作品論は色々な読み方が可能であることを示す。だから作品の解釈論ともなる。参考になる論点が満載だ。お勧めの一冊だ。
プロレタリア文学
- by
creep,
2023/06/08
3.0/
5stars
「改造」に掲載されたものを中心に、プロレタリア文学もしくはそれに類する作品の割合が大きい印象。編者のチョイスに偏りがある印象を受けましたが、むしろバイアスをかけずにこの時代の象徴的な作品を選べば自然とそうなるのかもしれませんね。しかし、そうした普段手に取らないテイストの作品を手軽に読めるのが、こうした短編選の良さだと思います。個人的には伊藤整の「生物祭」という作品に出会えたことが一番の収穫でした。
紛う方なき生命の叫び
- by
Kaonio,
2023/06/07
5.0/
5stars
「日本近代短篇小説選 昭和篇1」 (岩波文庫)を読んだ。かなりの衝撃をうけました。昭和2年〜昭和17年に発表された作品群ですが、どれをとってみても紛う方なき生命の叫びが読む者の魂を揺さぶります。とにかく「読むべし」ですね。とくに私をひきつけたのは、横光利一「機械」、伊藤整「生物祭」、北条民雄「いのちの初夜」
収録作品
- by
コーヒー,
2023/06/05
4.0/
5stars
★末尾の数字は本文庫での本文の頁数です。平林たい子「施療室にて」(昭2「文芸戦線」)31井伏鱒二「鯉」(昭3「三田文学」)8佐多稲子「キャラメル工場から」(昭3「プロレタリア芸術」)21堀辰雄「死の素描」(昭5「新潮」)11横光利一「機械」(昭5「改造」)38梶井基次郎「闇の絵巻」(昭5「詩・現実」)8牧野信一「ぜーロン」(昭6「改造」)29小林多喜二「母たち」(昭6「改造」)19伊藤整「生物祭」(昭7「新文芸時代」)16室生犀星「あにいもうと」(昭9「文藝春秋」)31北条民雄「いのちの初夜」(昭11「文学界」)51宮本百合子「築地河岸」(昭12「新女苑」)18高見順「虚実」(昭11「改造」)33岡本かの子「家霊」(昭14「新潮」)20太宰治「待つ」(昭17『女性』収録)4中島敦「文字禍」(昭17「文学界」)12(千葉俊二による解説:16頁)
昭和が激動の時代であったことを如実に示す作品群
- by
Archer King Murakami Manic,
2023/06/04
4.0/
5stars
一週間ほどしかなかった昭和元年は西暦1926年であると言う時期が表わすように、2つの大戦に挟まれた昭和の始まりは日本国民だけではなく、日本文学にとって、そして小説家にとって大きな変動の時期であった。ここに取り上げられた多くの作品が、戦争の雰囲気のみならず、当時の特異な状況を反映している。そしてこの本に収録された作家たちの中で、夭折した梶井基次郎、牧野信一、小林多喜二、北条民雄、中島敦の作品は特にそれらを体現しているのではないだろうか。 また平林の「施療室にて」、佐多の「キャラメル工場から」、小林多喜二の「母たち」、宮本百合子の「築地河岸」は、当時盛んだったプロレタリア文学である。いずれも心を動かされるものが多いが、特に佐多の作品は、労働者階級への言及が明確でない分、逆に貧しく、そして女性であることが浮き彫りにされているように思われた。北条民雄の「いのちの初夜」は、たった24歳で亡くなった本名さえ不明な作家の命を削るような作品である。ついこの間まで偏見に塗れていたレプラに罹り、東村山の全生園に隔離された経験が綴られている。著者名も署名も知ってはいたのだが、これほど迫力のある作品だとは思わなかった。井伏と梶井は、期待していただけに、ちょっとがっかりした。後者については誰でも知っている「檸檬」を読んだことがあるので、まだ救われたのだが、井伏については他の短篇を読んでみようか。牧野信一は初めて知り、読んだ作家だが、童話風だな、と言う印象を受けた。堀辰雄の文体は、今取り上げても古さをほとんど感じさせない文体であると思う。まるで一時期の村上春樹を思わせるし、時代順を考えれば、村上は堀の文体の勉強をしたのかもしれない。伊藤整は、余りピンとこなかったのだが、その次の室生犀星の「あにいもうと」は、題名だけは聞いたことがあって、もっと違う内容を想定したのだが、全く反対だったのでびっくりした。だがその生い立ちから想像してよかったのだろうが、室生にはこうした小説も書けるのだ。横光利一の「機械」は、なかなか不思議な作品だった。高見順の作品には教科書で読んだことがあるのだが、今回は自伝を思わせる内容で、作家の私生児として生まれた境遇を窺わせる側面も読むことができた。太宰は、別の作品も読んでいるのでこの程度で許せるだろうか。中島敦は、こんな作品も書けるのだよ、と思い知らされたように思う。最後に、この本に出合わなければ、まず読む機会がなかった作家にたった一つの短篇小説でも接することができたのは、幸いと言えるだろう。